空間性注意機能と姿勢制御
-プリズム適応を用いた基礎的検討-
北谷 亮輔

(新潟医療福祉大学)
皮質性眼瞼下垂に仮性球麻痺を合併した両側脳損傷例
飯川 雄

(君津中央病院)
脳卒中後に特異的に生じる高次脳機能障害の一つに半側空間無視(USN)がある。USNの病態メカニズムは近年では注意ネットワークの障害として解釈されており、USN病態のサブタイプ分類が進んでいる。先行研究では非空間性注意機能の影響として認知負荷のかかる二重課題条件において、USN患者の空間性注意機能がさらに低下することが報告されており、空間性注意機能には視空間性ワーキングメモリや持続性注意機能などの影響が根底にあることが再認識されている。臨床現場では机上検査においてUSN症状が軽度となった患者でも、歩行などの姿勢制御動作場面や日常生活活動場面においてUSN症状が顕著に残存することを多く経験する。本発表では上記に述べた学術的背景とともに、姿勢制御が空間性注意機能に与える影響を検討する取り組みに関して紹介する。皮質性眼瞼下垂は、大脳半球病変に起因する核上性の眼瞼下垂のことである。一般的には、病巣と反対側に生じることが多いが、同側や両側に生じることもある。特に右半球損傷の場合によく生じるが、左半球損傷でも生じることがあるといわれている。本症候についての報告は少なく、さらに両側脳損傷例の経過報告はほとんど存在しない。今回、皮質性眼瞼下垂に仮性球麻痺を合併した両側脳損傷例を経験したため、その経過を報告する。

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